梅剪定
今年は2週間程開花が遅れた梅。
桜が咲くころまで咲き続けてくれました。
日本庭園では、
梅は「花梅」として楽しみますので、
梅の実が膨らみ出す前、
花の終わり頃に剪定を行います。
よく耳にする
「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」
このような慣用句になるほど、
梅の剪定は重要だと言われています。
軽々と登って鋏を入れていきます。
「とても花数が多いですね!」
と言っていただける日本庭園の梅。
花後のこの時期に
早めに切ることにより、
本来の実をつける力は全て、
枝を伸ばす事や
花芽を作る事に注がれるようになります。
また、
枝ぶりを楽しむ梅は、
「樹形を整える」という意味でも
剪定はとても重要な作業となるのです。
きれいに剪定された後の梅林。
とてもサッパリしました!
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そうこうしている間に
「ソメイヨシノ」も咲き終わり、
洲浜の周辺では
「サトザクラ」がモリモリに咲き誇っています。
鯉池・はす池の周辺では、
めずらしい“緑がかった”八重桜が満開。
今は黄色~黄緑色ですが、
開花が進むにつれて
徐々に白~ピンク色へと変化していきます。
はす池周辺の「利休梅」や
心字池周辺の「ハナズオウ」も満開。
「レンギョウ」は葉が目立つようになり、
「ドウダンツツジ」は可愛いスズラン状の花を付け始めました!
4月も中旬にさりかかり、
いよいよ藤棚の「フジ」も動き始めています・・・・!
春の花のサイクルはとっても早い。
一斉に咲き始めたかと思いきや、
翌週にはすっかり花が葉に隠れてしまっていることも。
ここから「シラン」が咲き始め、
「クルメツツジ」が輝くように咲き出し、
その頃にはじわじわと気温と湿度も上がり始めます。
そしてそして、
いよいよ「花菖蒲」へと続きます。
足早に景色が移り変わる
この時期ならではの日本庭園。
ぜひ、お楽しみください。