立秋
立秋、暦の上では秋のはじまり。
昨日の大雨で、少しだけ空気が入れ替わったような気配。
人間だけでなく、
鳥も虫も草花も皆、
秋が待ちどおしいはずの今年の夏。
日本庭園では、
まだまだセミの声が響く中、青々とした緑の世界が広がっています。
暑い最中でも
植物はぐんぐんと育つ季節。
もちろん、雑草もぐんぐんと育つわけで……
少し目を離した隙に
驚くほどのスピードで繁茂する雑草たち。
対する除草は、
機械の入れない花壇地や植栽地では、
人力での除草作業となります。
日本庭園では、
暑い夏でも、寒い冬でも
除草チームが
庭園全体の除草をひとつひとつ “手作業” で
管理してくれています。
雑草でさえも枯れてしまう程
高温の日が続く今年ですが、
ひとたび昨日のような雨量が降れば
再び雑草たちはぐんぐんと育ち、
あっという間に地面を覆ってしまいます。
まさに “いたちごっこ” のような作業となってしまうのですが、
放っておけば、
景観が損なわれるだけでなく
水も養分も日光も、雑草に根こそぎ奪われてしまいます。
とても地道な作業ではありますが、
植栽が健全に育つためには大変に重要な作業となるわけです。
植栽地でしゃがんでいる作業員を見かけたときは、
心の中で応援していただけますと幸いです…!
(除草チームの皆さん、いつも本当にお疲れさまです…!)
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花の少ない今の時期ですが、
つつじヶ丘のサルスベリが咲き始めています。
真っ青な青空に映える
百日紅。
日本庭園を代表する夏の風景です。
見ごろが続いていたハスの花も、
花托が目立つようになり
花数は減りましたが、まだまだ元気に咲いています。
大きな葉の影にかくれた花。
日傘をさしているようにも見えますね。
立秋を過ぎても
まだまだ容赦ない日差しが降り注ぎますが、
みなさま引き続き
どうぞ、暑さにはお気をつけください。